すなわち君の受験勉強法は端的に間違っている

才能でも根性でも運でもなく、「考え方」と「適量の努力」で受験に合格するための戦略的思考法

受験勉強に特別な「集中力」などいらない

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受験生が陥りやすい「集中力神話」

受験生のあいだには、どういうわけか「集中力神話」というものがあります。二言目には「自分は人より集中力がないから勉強ができない」という人が非常に多いのです。

しかし本当にそうなのでしょうか? そういう人たちはむしろ「集中力」という目に見えない力に、期待しすぎているのではないでしょうか。W杯決勝戦でPKを蹴るような、特殊な場面で求められる集中力は別かもしれませんが、少なくとも受験勉強レベルで求められる集中力など、取りたてて言うほどのものではありません坐禅を組んで無の境地に至ったうえで行うような作業ではないのですから。

入試会場は、必ずしも集中できる環境ではない

むしろ「もの凄く集中した状態でなければ勉強ができない」としたら、そちらのほうが問題です。なぜならば入試当日の受験会場は、けっして「完全に集中できる環境」などではないからです。

日本の受験シーズンは真冬ですから、周囲に風邪をひいている生徒がいてあちこちから頻繁に咳が聞こえるなど日常茶飯事です。他にも、隣の人が貧乏揺すりをしていたり、遅刻して入ってきてしばらくドタバタしている受験生がいたり、テスト中に鉛筆や消しゴムを落とす人がいたり、変なタイミングでトイレに行く人がいたり。近所を廃品回収車が大声をまき散らしながら通ることもあれば、それ以前に他の受験生の鉛筆の音が耳障り、なんてこともあるでしょう。

勉強内容だけでなく環境面に関しても、受験当日から逆算して考える

受験勉強というのはもちろん、入試当日のためにやるものですから、すべてをそこに合わせて、目標地点から逆算してやっていかなければなりません。それは環境面についても同じで、当日以上に静かで整った、つまりは自分を甘やかした環境で勉強を重ねていると、本番で実力を発揮できなくなってしまうことが少なくありません。

本番当日の、けっして完璧とはいえない状況下で本領を発揮するためには、以下二つのことを普段から心がけておく必要があります

【入試本番で本領発揮するために必要なこと】その1~「勉強する環境にこだわりすぎない」

まず一つめは、「あまり勉強する環境にこだわりすぎない」ということ。過度な静寂はもちろんのこと、「自分は自習室でないと勉強ができない」とか、逆に「他人がそばにいると勉強できない」といったような限定条件をつけないで勉強をしたほうが良い、ということです。

もちろん、自習室は比較的受験会場に近い状況であると言えますから利用価値は大いにありますが、「自習室でしか勉強できない人」の多くが「周りでみんなが勉強していないと自分も勉強できない」というパターンに陥りがちなのも事実です。

なので自習室は「バリエーションのひとつ」くらいに捉えておいて、「自分はひとりでも、どんな状況下でも勉強できる」と構えておいたほうが、しっかりと自分のペースで勉強できるようになります。

【入試本番で本領発揮するために必要なこと】その2~「『勉強に特別な集中力などいらない』と考える」

そして受験当日に本領発揮するために、普段の勉強で心がけておくべきことの二つめは、「そもそも勉強に特別な集中力などいらない」と考えることです。逆転の発想というか、すっかり身も蓋もない話ですが、「集中しないと勉強できない」という考え方自体が、そもそも先入観でしかないのです。

たとえば好きなゲームをやっているときのことを考えてみてください。あなたはそのゲームをはじめる前に、「よし、これから集中するぞ!」とわざわざ決意してからはじめたりはしないはずです。なのにいつのまにやら集中していたらしく、終わってみたらとんでもない時間が過ぎている。このように集中力というのは、集中しようと思って発揮するものではなくて、「どうやら集中していたらしいな」と後から気づくものなのです。

集中力は、集中しようとして得られるものではない

つまり集中力というのは、いつも結果論だということです。勉強をやりはじめたばかりの時間帯には集中できなくても、やってるうちにそのうち集中しているものなのです。本当は集中しているにもかかわらず、集中している最中は勉強に意識が集中しているがゆえに、自分が集中していることにすら気づいていないというだけです。

「寝ている最中には自分が寝ていることに気づかないように、集中しているときは自分が集中していることに気づかない」という逆説がそこにはあるわけです。

その結果、「自分が集中できていないのではないか」とつい考えてしまうのは、いつも勉強をはじめる前や終わった後など「集中していないとき」に限られるので、どうも自分はいつも集中できていないように感じられてしまうのです。

「とりあえずやっているうちに、そのうち集中してくるだろう」

そして「どうも自分には集中力がないらしい」→「だから勉強ができないんだ」とつい考えてしまうわけですが、これはもちろん、単なる言い訳でしかありません。集中力それ自体が成績を上げてくれるわけではないですから、過度に集中力を崇拝するのはぜひやめましょう。

多少勉強に身が入らないときでも、「なんだか集中できない」と簡単に諦めるのではなくて、「とりあえずやっているうちに、そのうち集中してくるだろう」くらいの感覚で、あまり構えずにスッと勉強に入っていく。そういう勉強のはじめ方を覚えると、徐々に勉強が苦にならなくなっていくはずです。


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