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すなわち君の受験勉強法は端的に間違っている

才能でも根性でも運でもなく、「考え方」と「適量の努力」で受験に合格するための戦略的思考法

受験生の人間関係は「近交遠攻」がお得

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ライバルには大いに利用価値がある

「受験」というシステムが「人を選別する作業」である以上、同じ選ばれる立場にある受験生同士は、もちろん「ライバル」であるということになります。そのライバルのうちには、当然身近な友人やクラスメートも含まれるわけですが、だからといって彼らを過剰に警戒して敵視したり、自分だけが情報をひとり占めして出し抜いてやろうと考えるのは得策ではありません

これは別に「お人好しであれ」と勧めているわけではないのです。もっと端的に、友人や情報交換のできる相手というのは、「受験」という航海を乗りきるために非常に有用な存在であると言いたいのです。戦うべき相手はもっと遠くに、いくらでもいます。

「情報を人に与える人」のところに情報は集まる

さらに言えば、これは受験に限らず仕事でもなんでもそうなのですが、近い人ばかりを貶めようとする人間は、まず伸びません。「情けは人のためならず」(人に親切にすると、巡り巡って自分に良い報いとなって戻ってくる)という諺がありますが、人の世の因果律とはまさにその通りで、この諺の「情け」の部分を同じ文字を使った「情報」という言葉に置き換えてみても、まったく同じことが言えます。

情報を人に与える人のところには情報が自然と集まりますが、情報を出し惜しみする人のところには情報が集まりません。そしてご存じの通り、受験には「情報戦」という側面が少なからずあります。

「情報なんて、ネットで調べればなんでもわかる」とたかをくくっている人もいると思いますが、残念ながらネット上に溢れる情報は、いまのあなたの状況を踏まえた上での、あなた用にカスタマイズされたものではありません。本当に「生きた情報」というのは、その人がいま置かれている状況や成績、そして性格をも踏まえた情報のことです。

そしていまのあなたの現状を最もリアルに感じているのは、誰よりもまずあなたと机を並べて受験勉強に励んでいる友達です。勉強や受験についてわからないことがあれば、先生や親に訊けばいい、というのはもちろん基本的にはその通りです。ただし、たとえばスポーツ選手にとって、同じレベルで同じ競技をやっている人にしか相談/解決できない疑問があるように、監督やコーチには解決できないこと、選手同士でしかわからない感覚という領域が間違いなくあるのも事実なのです。

同じ状況にいるからこそ、相手の「わからない」が「わかる」

友達同士で勉強の相談をしあえることの最大のメリットは、それによって「自分のわからない箇所に気づかせてもらうことができる」という点にあります。以前にもここで書いたように、受験勉強において最も重要なことは、「自分がどこをわかっていないのかに気づくこと」です。伸び悩んでいる学生というのはまず、「自分がどこをわかっていないのかもわかっていない」のです。

しかしいったん「わかっていない箇所」を特定できれば、「いまの自分が何をどれくらいやるべきか」が自ずと決まり、最短距離で成績を向上させることができます。受験勉強の本質とはつまり、「わからないこと」を「わかること」にひとつひとつ変えていく作業の積み重ねなのですから。

この「わからない」という感触を最もリアルに持っているのは、間違いなくいま受験勉強をしている最中の受験生です。相手の「わからない」部分を敏感に「わかる」という、ある種の共感力。その共感をともなう情報かどうかというのが、受験生にとってそれが「生きた情報」か否かを判別する決定的な要素となります。

テストの成績表を見せあうことで、互いの問題点を炙り出せ

そして同じ受験生の友達とぜひやってほしいのは、模試やテストなどの成績表を見せあうということです。人間、自分のことよりも、相手のことのほうが良く見えているものです。さらには同じテストを受けた者同士だからこそ、相手の「どこができて、どこができていないのか」を明確に指摘できるはずです。

「長文読解は取れてるけど、文法問題の取りこぼし多いよね」「漢字の配点はたしかに低いけど、今回のはみんな全問正解できるレベルだよ」「問題本文っていうよりは、選択肢の文章がちゃんと読めてないよね」など、同じ解答者としてのリアルな感覚があるからこそ、見えてくる問題点というのは結構多いものです。

もちろん友達も同じ受験の「当事者」ではありますが、結局のところ他人だからこそ、冷静かつ客観的に問題点を指摘できるはずです。普段であれば、自分の欠点を指摘してくる人は嫌な奴だと思うかもしれませんが、受験勉強をしていく中では自分のウィークポイントというのは貴重な「情報」であり、それを指摘してくれる人というのはとても有用でありがたい存在です。

受験の兵法は「近交遠攻」で

他にも、たとえば志望校の相談などに関しても、やはり一緒に勉強している友達のほうが、先生や親よりもあなたの現状レベルと志望校までの距離を、はるかに正確に把握しているはずです。やはり人間、ライバルの動向は常に気になるものですから、むしろ全面的に情報開示して、思いっきり分析してもらったほうがお互いに得というものです。

古来、兵法の基本は遠きと結び近くを攻める「遠交近攻」ですが、こと受験に関しては「近交遠攻」のほうが明らかに利が大きい。さらにはもちろん、互いに心の支えとなれることもあわせて考えると、受験期だからといって友達を遠ざけるのではなく、たとえ志望校が同じであったとしても、いやむしろ状況が近ければ近い相手ほど、上手く利用しあうことを選んだほうがお互いに合格へ近づくはずです。


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