すなわち君の受験勉強法は端的に間違っている

才能でも根性でも運でもなく、「考え方」と「適量の努力」で受験に合格するための戦略的思考法

受験勉強における「完璧主義」の功罪

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成績が伸び悩んでいるのなら、まずは自らの「完璧主義」を疑え

「勉強はしているのに成績がなかなか伸びない」という場合、主に二つのパターンが考えられます。

「勉強はしっかりやっているのだけど、進行ペースが遅い」というタイプと、「勉強の進行ペースはスムーズだが、そのやり方が雑」というタイプです。そのどちらも、ある種の「完璧主義」が原因の根底にあります。「完璧主義」は、勉強を進めるうえで有効な武器にもなりますが、使いどころを間違えると大きな足枷にもなります

前者の「進行が遅い」タイプの場合、「勉強とは基礎から応用へと順番に積み上げていくものだ」という意識が強すぎて、「とにかく基礎を完璧に仕上げないことには、次の段階へは一歩たりとも踏み出してはならない」と固く信じてしまっている人が多い。

勉強とは「基礎」から「応用」への一方通行ではない

このように、あまり手前の段階で「完璧主義」を発揮してしまうと、「その先へなかなか進めない」という事態に陥ってしまいます。このタイプは、「最終目標地点」である志望校の過去問になかなか手をつけられないことが多い。しかしそれでは、「まずは基礎体力だ!」と言われて走り込みばかりやらされるオールドスクールな体育会系の練習のように、勉強が苦行と感じられるようになってしまいます。

こういう場合は、勉強というのは必ずしも「基礎→応用」という順序ではなく、「応用→基礎」という手順も頻繁にあり得るのだということを、まず理解して受け入れておく必要があります。

人間の「好奇心」というものを前提として考えると、むしろ「わからないことに出会ってはじめて、その本質を知りたいと思う」気持ちが湧き起こるのが自然な心の動きですから、「応用問題に取り組んでいくなかで、基礎を確認する」という手順のほうが、好奇心を刺激されて「モチベーションが上がりやすい」ということもできます。

もちろん、まったく何もわからない状態で応用問題に取り組むのは効率が悪すぎますが、「ある程度練習したら練習試合に出る」というのは、どこの世界でも当たり前に行われている手順です。そしてその「練習試合で浮き彫りになった問題点を、翌日の基礎練に生かす」というのも、成長のために必要不可欠な行程なのです。

「とりあえず全体を通してやった」という安心感が落とし穴

そして先に挙げた「完璧主義」のパターンのうち、後者の「勉強の進行ペースはスムーズだが、そのやり方が雑」というタイプの場合。このケースは逆に、「はやく全体をひととおり終わらせたい」という意味での「完璧主義」が焦りにつながってしまっています。

学生には基本的に、「習っていないところが出る」というのを極度に怖れる傾向があります。「傾向」というより「本能」と言ってもいいかもしれません。勉強に限らず仕事においても、「習っていないことをやらされる」というのは、少なからず負荷のかかるものですから。

そういったある種の「未知なるものへの恐怖心」を克服しようと、「とにかく見たことのある領域を拡大しよう」とする方向へ「完璧主義」が強く働いてしまうことがあります。絵でいえば、「全体を隅から隅まで、まずは薄く塗っておこう」といった按配です。

しかしうっすらとしか憶えていないことはすぐに忘れてしまうため、「もう一度濃く憶え直そうとしても、結局一度目と同じだけの労力が必要になる」という結果を招くことも少なくありません。

まずは自分のやり方の「クセ」を知り、時には正反対のやり方も取り入れることでバランスが取れていく

結局のところ、どちらの「完璧主義」も「やりすぎると効率が悪い」ということになるのですが、どちらかといえば後者の「拙速」パターンのほうが、受験には向いているように思います。前者の「巧遅」パターンは濃淡の差が激しいため苦手ジャンルが出来やすく、取りこぼしのリスクが大きいからです。

とはいえ、もちろんそれには、アバウトに全体を塗るのではなく、志望校の傾向から逆算することで「限られた範囲」を「繰り返し繰り返し塗る」という条件がつくのですが。

まずは自分がどちらのタイプに属するかを把握し、その弱点を認識しておくことが肝要です。そして「ちょっと自分のやり方にこだわりすぎてるな」と思ったら、あえて逆サイドのやり方を試してみて、バランスを探ってみる。そうやって勉強の「速度」と「密度」をコントロールしながら、確実に目標へと届くペースを作っていくというのが、効率よく穴のない受験勉強を進めるための基本姿勢です。


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