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すなわち君の受験勉強法は端的に間違っている

才能でも根性でも運でもなく、「考え方」と「適量の努力」で受験に合格するための戦略的思考法

「最初から面白い」勉強など存在しない

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大人たちの言う「勉強面白い説」は本当なのか?

教師や一流大学出身者はよく、受験生に対して「勉強は面白い」「勉強は楽しんだもん勝ち」というような、ある種脳天気なアドバイスを贈ることがあります。受験生ならば、おそらく一度ならずそのような「勉強面白い説」を聴かされてうんざりした経験があるのではないでしょうか。「それはあんたらが奇特な人間だからだろう」と。

実のところこの「勉強面白い説」には「半分の真実と、半分の嘘がある」と私は考えています。つまり「勉強が面白い」というのも、「勉強なんて面白いはずがない」というのも、どちらも真実であり、どちらも嘘だということです。

勉強が面白いか面白くないかは、「習熟度」の違いである

そんなことを言うと、「だからどっちなんだよ」と当然思われるでしょうが、この両者の違いは明確に「段階の違い」というだけのことです。それは頭の良し悪しとか、性格的な向き不向きとかいう根本的な問題ではなく、もっと表面的な「習熟度」による違いでしかありません。

といってもピンと来ないと思うので、わかりやすいように勉強以外の例を挙げてみましょう。

物事の初期段階においては、「楽しみ」より「ストレス」のほうが大きい

たとえばあなたがサッカーをやりはじめたとします。はじめたばかりですから、当然上手であるはずはなく、ボールを思うようにコントロールすることができません。そのレベルで試合に出場した場合、あなたはおそらく試合を楽しむことはできないでしょう。

味方からパスを出されてもミスばかり。もちろんゴールを決めることなどできず、とにかく思い通りにいかないストレスばかりが溜まります。これは勉強に喩えるならば、あまり成績が出ていない段階で臨むテストに似ています。サッカーのようにどんなに面白げに見えるものでも、自分の思い通りにならないものを楽しむのは難しいものです。

しかし練習を重ね試合経験を積んでいくことで、あなたはやがてある程度自分のイメージ通りにボールコントロールができるようになっていきます。そうなってくればあなたは、サッカーという競技の楽しさを、徐々に試合や練習の中で感じることができるようになってくるはずです。

最初は面白くない勉強も、「習熟度」が増すと面白くなっていく

つまり受験生にアドバイスをする大人たちの大半は、当初勉強が思い通りにいかなかった辛い時期のことなどさっぱり忘れ、成績が上がって以降の順調な勉強の記憶を元に「勉強は面白い」と主張しているのです。記憶というのは、いつだってそのように美化されがちなものです。

一方でそれを聴かされる現役の受験生たちは、今まさに勉強が思いのままにならない、もどかしさのトンネルの中にいます。この段階にいる人たちに、「勉強は面白い」と成功者の立場から説いてみても、説得力を持たないのは当然といえば当然であるわけです。

つまり正確にいえば、「勉強はその初期段階においては面白くないが、習熟度が増していくにつれ面白くなっていく」ということです。

いま勉強がつまらないからといって、君は勉強に向いていないわけじゃない

合格実績のある大人たちから「勉強は面白い」と頻繁に聴かされることで、「いま勉強を面白いと思えていない自分は、やっぱり勉強に向いていないのではないか」と感じてしまっている人は少なくないと思います。

しかし大人たちの唱える「勉強面白い説」には、このような「記憶のトリック」が隠されているわけですから、いまの自分にとって勉強がつまらないからといって「勉強に向いていない」などと決めつける必要はまったくありません。

これは勉強やサッカーに限らず楽器演奏でも料理でも一般的な仕事でもなんでもそうですが、何事も自分の思い通りにいかない状態ではつまらなく、思い通りにいくようになると自然と面白く感じられるものです。

ゆえに、いま勉強が面白くないからといって焦ったり諦めたりせず、「そのうち面白くなるはずだ」と胸の奥でひっそり期待しつつ、日々の勉強をコンスタントに続けることが大切です。

――と言うと、「なんだ、それじゃ当たり前の結論じゃないか」と思われるかもしれませんが、長きに渡る受験勉強のなかで、この「勉強はそのうち面白くなるはずだ」という期待感と、「いま勉強を好きになれない自分も、けっして勉強に向いていないわけじゃない」という心持ちは、必ずや強い心の支えになってくれます。


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