すなわち君の受験勉強法は端的に間違っている

才能でも根性でも運でもなく、「考え方」と「適量の努力」で受験に合格するための戦略的思考法

模試の答えあわせをその日のうちにしない受験生は伸びない

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模試に高い学習効果が期待できる理由

入学試験本番以外で、もっとも効率的に学習できるチャンス、それが「模試」です。

これほど集中して問題に取り組み、深く問題と向きあうチャンスは他にありません。志望校の過去問に取り組むことは、もちろん重要なことです。しかしそれでもやはり、本番さながらの緊張感の中で、結果を出そうと全力で問題と対峙する模試に比べると、問題への入り込み度合いが数段違います。

そのうえ、大手が主催している模試は、赤本に比べて解答/解説冊子が非常に充実しているため、答えあわせの際にも最大深度の理解が期待できます。つまり模試とは、実戦形式のなかでもっとも効率的に、高い学習効果を挙げるチャンスなのです。

模試が抱えている最大の弱点とは

しかしそんな模試にも、ひとつ弱点があります。

基本的に模試は一日がかりで行われるため、試験を受けて家に帰ってくると、すでに疲れ果ててしまっているということです。一日で全教科を「やりきった」という確かな充実感に、長時間の緊張から解き放たれた解放感もあいまって、それだけで満足してしまう学生が多いのです。

だがそこで模試を終えてしまっては、せっかく掴みかけた模試の学習効果の大半を失うことになってしまいます。

「問題を解く」という行為から学習効果を得るためのプロセスは、「問題を解く」→「答えあわせをする」→「解説をすべて読む」→「それでもわからないところは調べる」というところまででワンセットです。そこまでやらない限り、せっかく集中してたくさんの問題を解いた時間と努力が、まるまる無駄になってしまいます。

「家に帰るまでが遠足」であるように、家に帰るどころではなく「答えあわせをするまでが模試」である

問題にチャレンジするだけで、「わからなかった」ことが「わかるようになる」ことは基本的にありません。そこから「わからなかったこと」を徹底的にあぶり出し、ひとつひとつ「わかること」へと変換していかなければ、学力は身についていきません。

そしてそうやって「わからない」ことを「わかること」へと変換していく作業は、「わからない」ことを発見した直後にやるのが、もっとも効率が良いのです。時間が経つにつれて問題の記憶は薄まっていき、「その問題の何がわからなかったのか」「どこでつまづいたのか」という手ごたえは、たとえ問題文を読み直してもやがて思い出せなくなっていきます。

学力向上のために大事なのは、まず「わからないことをあぶり出し、解けなかった原因を突き止めること」ですから、問題を解いたときの感触や思考回路を思い出せるうちに答えあわせをしておかないと、「自分がどの時点でつまづいたのか」を見失ってしまいます。何事においても、まずは自分が犯した失敗の原因を理解しない限り、物事が改善されるということはありません。

その日を逃せば、次のチャンスはもう訪れない

模試の解答/解説は、基本的にその模試を受けたその日に渡されるはずです。結果は一ヶ月後に帰ってくるにもかかわらず、解答/解説がわざわざ当日配布されることには、ちゃんと意味があるのです。間違っても、「結果が帰ってきてから答えあわせすればいいや」などと思わないことです。

模試から帰ってきて、その日のうちに答えあわせまですべてやるのは、体力的にちょっとしんどいかもしれません。しかしそのぶんの疲れは、翌日の勉強時間を減らすなどの調整によりカバーすることにして、できる限り当日のうちに答えあわせまで完遂しておくことを強くおすすめします。

ここで「明日から少しずつやろう」などと思っていると、「ついでだから、見直すのは一ヶ月後の答案返却時に一緒にやればいいや」ということになり、ほとんど問題を忘れている状態でただ結果のみを確認するだけの作業になりかねません。

模試は宝の山だが、その宝には残念ながら消費期限がある

一日かけて集中的に取り組んだ問題は、宝の山です。しかしその宝には残念ながら消費期限があり、直後にしっかりとメンテナンスしておかないと、加速度的に風化して使い物にならなくなってしまうのです。逆に言えば、その後も定期的に「見直し」というメンテナンスをしていくことで、風化を防ぐことができます。

せっかく受けた模試を無駄にしないためにも、「手ごたえが残っているうちに問題を解決する」というプロセスを、ぜひ習慣化してください。「鉄は熱いうちに打て」とは、まさにこのことです。

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