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すなわち君の受験勉強法は端的に間違っている

才能でも根性でも運でもなく、「考え方」と「適量の努力」で受験に合格するための戦略的思考法

「勉強なんて役に立たない」と思っている人のほうが、受験には向いている

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「役に立つことしかやりたくない」=「役に立つことならやってもいい」ということ

受験勉強をやりつつも、「こんな勉強が将来なんの役に立つんだろう?」と疑問を抱いている受験生は多いのではないでしょうか。それは普通に考えれば、勉強のモチベーションを著しく低下させる考え方であるように思えます。しかし実のところ、自分の行動に「意味」を求めがちなこういうタイプの人こそ、「結果」を求められる受験には向いているのです。

これは別に詭弁でも言葉のあやでもなく普通の論理なので、素直に受け取ってほしいのですが、「これが将来なんの役に立つんだろう?」と考えている人は、つまり「将来役に立つことならばやってもいい」と思っているということなんです。

こういうタイプの人は、行動を起こす際、常に「結果から現在の行動を逆算して選び取っている(あるいはそうでありたいと思っている)」ということに、まずは気づいてください。

「見えている目的地」に向かっては走れるが、「見えていない目的地」に向かっては走れない

「役に立つ」という「結果」が見えないから、「勉強」という「現在の行動」を取りたくないと思っている。ということはつまり、「役に立つ」という「結果」が見えてきさえすれば、「勉強」という「現在の行動」を取るべきだと考えているということです。

簡単に言ってしまえば、「見えている目的地に向かっては走れる」が、「見えていない目的地に向かって走る気は起きない」ということです。つまり、「目的地を可視化すれば良い」ということになります。

しかし日常における大半の行動と違って、受験生には幸いなことに、ハッキリと見えている目的地があるはずです。もちろんそれが「志望校」ということになります。

「将来」には様々な「段階」がある

さて、ここで問題になってくるのは、そもそも「将来なんの役に立つんだろう?」と言った場合の「将来」という言葉が、いったいどの段階の未来を指しているのかという部分です。

もっともシンプルにモチベーションに直結するのは、この「将来」の設定を、かなり手前の「大学入学時点」に置いてしまうことです。

そうなれば、「将来役に立つこと」というのは、「大学入学に役立つこと」=「志望校の入試問題に出ること」ということになりますから、ここで推奨しているように、志望校の入試問題から出題傾向を「逆算」して勉強をしていく方法を取れば、受験勉強はあまり苦にならないはずです。受験勉強が大学入学の役に立つのは、やり方を間違えない限り確かなのですから。

「目標地点」を遠くへ置いた方がいい人もいる

それでもモチベーションが上がらない場合、その人は、「もっと遠くの目的地に引っ張ってもらわないと頑張れない」というタイプなのではないかと思います。

つまり、「第一志望の大学に入学する」という目の前の目標に「意味」を感じられないからといって、その人は「自分の行動に意味を感じられない無気力な人」というわけでは全然なく、単に「もっと先の目標でないと意味を感じられない」というだけの違いです。

目の前の目標に向けて頑張れない人は、目標への射程距離を長く取ればいい

だとしたら、妥協せずに「意味を感じられる目標地点」にたどり着くところまで、いまの自分に見えている視界の先へと想像力を働かせることです。といっても単に想像するだけでは限界も間違いも生じやすいですから、自分が歩む可能性のある将来の方向性について、できる限り調べたり体験したりする機会を作ることです。

「将来どんな仕事に就きたいのか」という目標が決まっていない状態では、どうしても目の前の勉強に意味を感じることができない、という人は大勢います。そういうタイプの人に、「とにかく今は勉強しておいた方がいい」と言っても、おそらく通じません。それはその人の気持ちが弱いとか、根気がないとかいうことではなく、単に「目標への射程距離を長く取るタイプ」であるからです。

しかしこれは別に難しい話ではありません。射程距離が長いのであれば、むしろその特性を生かして遠くの目標を狙えばいいのです。幸い、目標地点を遠くに設定したほうが、大きく弓を引いたときのように、モチベーションの強度も高まります。単に「○○大学へ入りたい」というモチベーションよりも、「弁護士になるためにどうしても○○大学へ入りたい」というほうが、勉強のモチベーションは格段に上がります。

受験生の時点で、「就職活動」にモチベーションの源泉がある人もいる

ですから、そういった「遠距離型」の学生の場合には、受験生の時点においてすでに、目標地点を「就職」に設定しておくべきです。大学の入試問題を分析する前に、各大学の就職実績を調べることで、目標とする大学が自動的に決まり、いやが応でもモチベーションは高まります。

より入念にやるならば、それより前に、まずは大学4年生が読むような就職活動本や体験記を読み、「就きたい職業」や「入りたい会社名」までいったん決めてしまうことです。とはいえもちろん本人の心の中で決めるだけですから、大学に入ってから目標を変えるのはいっこうに構いません。あくまでも「モチベーション起動装置」として目的地を利用するということです。

そんな先のことを考えるなど、一見遠回りのように思われるかもしれませんが、その程度の時間は「モチベーション=エンジンパワー」の増大による加速によって、あとからいくらでも取り戻せます。

以上のように、「こんな勉強が将来なんの役に立つんだろう?」と疑問を抱いている受験生は、「目標地点から逆算したルート」を顕在化させることで、勉強への強いモチベーションを獲得することができます。

「モチベーション起動装置」の設置場所は、人によって異なる

しかし気をつけなければならないのは、その人のやる気を覚醒させる「モチベーション起動装置」となる目標地点は、人によって異なるということです。目の前の中間・期末テストで起動する人もいれば、働いている自分を思い描けないとさっぱり起動しない人もいます。

大切なのは、「逆算する起点を間違えないこと」です。そして、いまやる気が起こらないからといって、「自分は何をどうしようとやる気の出ない人間なのだ」と決めつけてしまわないことです。

目的地点が可視化されれば、モチベーションは自動的に上がります。やる気のない勉強をだらだらと続けるより、いったん目的地への視界をクリアにしておくことを考える方が遥かに得策です。

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