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すなわち君の受験勉強法は端的に間違っている

才能でも根性でも運でもなく、「考え方」と「適量の努力」で受験に合格するための戦略的思考法

「入試問題」とは受験生への「メッセージ」である

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受験生が志望校を「狙っている」ように、学校側もまた特定の受験生を「狙っている」

以前私は、「受験」というものが何よりも「結果」を第一に求めるものである以上、「結果=目標地点から逆算してすべての物事を決めていく」必要があると書きました。

「結果」とはもちろん、「志望校の入試問題で合格点を取ること」です。ではそもそも「入試問題」とは、いったい何なのでしょうか? 

これまた当たり前のことを訊くようですが、多くの受験生はこの「入試問題」というものの本質を、掴みそこねたまま受験勉強に入ってしまいます。

しかし各校がわざわざ作成して受験生に課す「入試問題」が、無意味であるはずがありません。そこには必ず「意図」、つまり「狙い」というものがあります。受験生が志望校を「狙っている」ように、学校側もまた、特定の受験生を「狙っている」のです。この双方の「狙い」が合致したところに、はじめて「合格」の二文字が浮かびあがります。

つまり「入試問題」というのは、学校側から受験生に向けられた、一種の「メッセージ」なのです。

大学は入試問題を通じて「欲しい学生像」を隠さず表現している

当たり前ですが、大学は「優秀な人材」を欲しがっています。では「優秀な人材」とはどういった人材のことを指しているのか? 論理的思考力の高い人材、知識量の豊富な人材、狭く深い知識を持った人材、物事を多角的に見られる人材、情報処理能力の高い人材、素直で謙虚な人材、粘り強い人材、最新のニュースや流行に敏感な人材……等々。

その評価基準は大学によって、学部によって、さらにはその時期の社会情勢によっても異なります。そしてその基準を探るヒントが、その大学/学部の「入試問題」に隠されているのです。いや、大学側としては隠しているつもりなど微塵もなく、ズバリ「こういう人材に来て欲しい」という熱いメッセージを、かなりストレートに載せているつもりであるはずです。

逆に言えば、大学側が「欲しい人材へ直接アプローチする手段」は、今のところ入試問題以外にないのです。本来ならば、入社試験のように面接もやるべきところでしょうが、大人数を裁くのが難しいためか、まだまだ導入している学校は少ないのが現状です。ということは、本来は面接で見抜くべきような要素に関しても、入試問題の中で見極めようとしている、ということです。

入試問題を見れば「いま自分のやるべきこと」がわかる

つまり大学は入試問題を通じて、「受験生との対話」を試みているのです。大学受験というのは、世間で思われているほど無機質なものではありません。そこには人と人とのコミュニケーションと同じく、有機的な相互作用があります。問題作成者が人間である以上、そこには必ず「意図」や「メッセージ」が込められています。

まずはその「メッセージ」を、素直に受け取ることです。解答するのは、それができて初めて可能になります。しかし多くの受験生は、入試問題が発している「メッセージ」を非常に軽視しているか、あるいはその「意図」にまったく気づいていません。小論文を受験科目に課している大学/学部が、なぜそんな面倒なものをわざわざ出してくるのか、その「意図」も考えずに、ただなんとなく「天声人語」を読んで小論文対策をしているつもりになってしまいます。

入試問題はたしかに紙の上のコミュニケーションではありますが、その要領は、本質において対話となんら変わりありません。相手の「伝えたいこと」や「してほしいこと」を丁寧に読み取って、それに応えていく。テストの本質とは、そのようなコミュニケーションの積み重ねに違いありません。

そこでもっとも必要になってくるのは、言ってみれば相手に対する「思いやり」です。相手の「意図」や「戦術」を見抜くには、何よりも相手の立場に立って考えることです。そのうえで、自分にできることを考える。まさに孫子の兵法における「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」ですが、これをちゃんとやらない人が非常に多いというのも事実です。

自身とも相手とも正面から向きあえない学生を欲しがる大学はない

特に成績が伸び悩んでいる学生は、自分が受けた模試の結果もあまり細かく見たがらず、志望校の過去問に関しても、「解けなかったときのショックが大きいから」という理由から、なかなか取り組もうとはしないものです。

しかしそのような臆病な態度は、大学側から見れば、単に「うちの大学に興味のない学生」であり、「自分のことすら見えていない学生」でしかありません。そんな学生を、大学が欲しがるはずがないのは当然のことです。

志望校は、「自分を試してくる相手」という意味ではたしかに「敵」です。しかし自分がその大学に入りたいと思っている以上、それはまた「味方」でもあるのです。敵について調べたり、敵方の視点を持ち、敵方の気持ちになって問題に取り組んでいくことで、遠からず「敵」を「味方」と感じられる日が必ず来ます。

まずは入試問題から、大学側のニーズを読み取ろう

「過去問への取り組み方」や「数字との向きあい方」に関しては改めて書きますが、まずは入試問題から、「この大学/学部は受験生に何を求めているのか」という情報を、しっかり読み取ろうという姿勢を身につけることが肝要です。

むやみに単語や用語を憶えることよりも、相手と自分について知ることのほうが遥かに重要なのです。

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