すなわち君の受験勉強法は端的に間違っている

才能でも根性でも運でもなく、「考え方」と「適量の努力」で受験に合格するための戦略的思考法

学力が伸びないのは、「どこがわからないか」がわからないから

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受験生が陥りがちな「わからない」スパイラル

「けっこう長時間勉強しているはずなのに、思ったほど成績が伸びない」

そう感じている受験生は多いと思います。私も現役のころはそうでした。私の場合、高3の時分にはたいして勉強もしていなかったので、伸びないのも当然ですが。

伸び悩んでいる生徒に共通する行動パターンは、「授業が終わったあと、先生のところへ質問に行かない」ということです。高校時代の私はまさにそういうタイプで、「質問に行くのはダサいし恥ずかしい」「どうせ訊いたってわからない」と思っていました。

しかし浪人して予備校に通うようになってから、私は授業が終わるたび、積極的に先生のところへ質問に行くようになりました。なぜか? それはひとことで言えば、

「自分がどこをわかっていないのかが、わかるようになってきた」

からです。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、「わからないところ」がたくさん見えるようになってから、成績は飛躍的に伸びました。それまでの私は、自分が「何をわかっていないのか」すら、わかっていなかったのです。

「わからない」箇所が増えてきたら、それは実力がついてきた証拠

学問の世界に限らず、芸術やスポーツの世界でもよく言われることですが、道を究めて「わかること」が増えてくるほど、「わからないこと」もまた増えてくるものです。それはつまり、「これまで見えなかった問題が見えるようになった」ということです。カメラでいえば、「画素数が上がった」ということになるでしょうか。画像が鮮明になると必然的に、肌荒れやメイクの不備など、問題もまた多く発見されることになります。

これまで視野の中にはありながらも、なんとなく見過ごしていた多くの問題を、しっかりと認識できるようになってくる。実力がつくというのは、つまりそういうことです。

勉強というのはもちろん、「わかることが増えていく」ということなのですが、「わかる」ということは当然、「わからないことがわかるようになる」ということです。

それはつまり、「わからないこと」がなければ、「わかること」が増えていかないということです。「わかる」前に、「わからないこと」を見つけることこそが、勉強の基本であり大前提なのです。

「なんとなく体調(成績)が悪い」状態を、「なんとなく」のまま治す薬はない

先の例でいえば、「先生に質問する」という行為には、必ずその前に、「何を質問するかを決めておく」=「自分のわからないところを明確にしておく」という手順が必要になります。今になってみると、先生に答えを教えてもらうことよりも、「自分のわからないところをハッキリさせる」ことのほうが、重要だったのかもしれません。

たとえば英語の長文が読めていない場合、「わからなさ」にも、いろいろな種類と段階があります。語彙力が不足しているのか、文法を軽視して構文が取れていないのか、文章の長さに臆しているのか、題材に興味が持てないのか。あるいは和訳を読んでも意味がわからないとしたら、そもそも国語力が不足しているという可能性もあります。

漠然としたわからなさ、「なんとなくわからない」という状況に対処することは難しいですが、「わからない」原因をしっかりとあぶり出し、問題点が明確になれば、対処する方法は必ずあります。

病気を治すには、まず病名を特定して、その原因を見つけなければ手の打ちようがありません。「なんとなく体調が悪い」という状態を、原因不明のまま治療することはどんな名医にも不可能です。むしろ名医とは、そんな「漠然とした不調」の原因を診察によって明確に特定できる人のことを言うのかもしれません。

つまり「わからない」ところを発見するための健康診断こそが、勉強における最も重要な作業なのです。にもかかわらず、これをやらずに手当たり次第に薬を飲んだり、無闇にあちこちメスを入れるような無鉄砲な勉強をしている人が非常に多いのです。

とにかくたくさん薬を飲んだり、全身くまなく手術をすれば健康な体を手に入れられるわけではないのと同じく、受験勉強においても問題の箇所をひとつひとつ的確に把握してピンポイントに叩いていくという意識が必要不可欠なのです。

「わからない」箇所の発見は、「わかる」を増やす絶好のチャンス

勉強をしていて「わからない」箇所が出てきたら、それは「わかること」を増やすチャンスだと考えてください。そうやって「わからない」箇所をひとつひとつ発見し解決していくことの積み重ねが、必ず成績の向上につながります。

解けない問題に当たったら、単に「×」をつけて「できなかったぁ~」と嘆いて終わるのではなく、必ずどこがわからなかったのか、なぜできなかったのか、原因を突き止めるという習慣を身につけてください。

受験勉強に「なんとなく」はありません。「わかる」か「わからない」か、「できる」か「できないか」です。そうやってひとつひとつの問題を明確にすることで、無駄な箇所に労力を割くことがなくなり、勉強効率は格段に上がっていきます。

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