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すなわち君の受験勉強法は端的に間違っている

才能でも根性でも運でもなく、「考え方」と「適量の努力」で受験に合格するための戦略的思考法

「受験」とは学生にとっての「仕事」である~無闇に勉強をはじめる前に~

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改めて問う「受験とは何か」?

まずは「受験」というシステムの「本質」を捉えなおすことからはじめましょう。「そんなの今さら…」と思われるかもしれませんが、物事が思ったほど上手くいかない場合、その根本に誤解があることが非常に多いのです。

では「受験」とは何か?

馬鹿みたいな問いですが、ちょっと視野を広げて考えてみましょう。

教師も受験生も親御さんも、受験のことを「受験」や「勉強」といった既存の枠組みの中で考えているから、受験というものの本質を見失ってしまうのだと思います。そのジャンルの内側にいる人間には、その枠組みの全貌を見渡すことが実は難しいのです。いったん外へ出て、ちょっと突き放してから俯瞰してみる必要があります。

そうやって客観的に物事を比較してみると、これまで気づかなかった「違い」に気づいたり、これまでまったく違うと思っていたことが、実はその本質において「同じ」であることに気づくことがあります。

すなわち「受験」とは、学生にとっての「仕事」である。

「受験」と「仕事」の本質的な共通点とは?

ちょっと強引に思われる方もいるかもしれないし、「そんなの当たり前だ」と思われる方もいるかもしれません。「学生は勉強が仕事だ」というフレーズならば、よく耳にする言葉です。しかし「勉強」という行為自体を、私は「仕事」だとは捉えていません。「勉強」ではなく、「受験」こそが「仕事」なのです。試しにネット辞書(デジタル大辞泉)で「仕事」を引いてみると、第一義にこうあります。

何かを作り出す、または、成し遂げるための行動。

そして三番目には、こう書いてあります。

したこと。行動の結果。業績。

まあその間の第二義には、《生計を立てる手段として従事する事柄。職業。》とあって、それはもちろん「受験」には当てはまりません。しかし私が「勉強」ではなく「受験」のほうをこそ「仕事」と捉えているのは、この《成し遂げる》や《行動の結果》という意味あいにおいて、つまり「結果を求められる作業である」という意味においてなのです。

親御さんが「勉強しなさい!」と言った場合、子供はとりあえず、机に向かって勉強していれば怒られないでしょう。それは結果ではなく、勉強するという「行為」を、そしてその「姿勢」を、ある種崇高なものとして求めているからです。

しかし事態がこと「受験」となると、様相は一変します。どんなに長時間机に齧りついていようとも、模試の結果が悪ければ、本人含め教師も親御さんも揃って頭を抱えます。そこはとにかく、あくせくと「数字」に追われる「結果」最優先の世界であり、そういった「結果至上主義」の姿勢こそ、まさに一般にいわれる「仕事」の根本に横たわっている価値観なのです。

まだ仕事をしたことがない、あってもバイトくらいしかしたことがない学生にはピンと来ないかもしれませんが、基本的に「業績=結果」を求められない仕事というのはありません。

ただ座っていればいい授業や、ただ立っていればいいバイトならあるかもしれません。しかし少なくとも、皆さんが将来志すであろう「責任のある(それゆえに収入もやりがいも大きい)仕事」というのはすべて、シビアに結果を求められる世界です。

「受験」は結果が重視される世界だからこそ、プロセスに自由が生まれる

なんだかだいぶ世知辛い話になってきたな、と思われるかもしれませんが、さにあらず。実は「受験」が「仕事」であるからこそ、「くみしやすい」というのが、私の考えです。ちょっと言葉の裏を考えてみれば、それがすぐにわかるはずです。

「結果」を求められているということは、つまり「『結果』以外は求められていない」ということになります。そこに至る「プロセス=方法」は、本来自由であるということです。「自由である」ということは、そこには確実に「可能性がある」ということです。

これを読んでいる皆さんにはまず、この「『仕事としての受験のプロセス』には多くの可能性が眠っている」ということを感じてもらいたい。そのためにいま私は、わざわざこのような本質論を書いています。「方法」というものは、常に「本質」に直結しています。逆に「本質」に根を持たない方法は、「方法」とは呼べません。

「結果」を求められる以上、「結果=目標地点」にすべての基準を置くべし

「結果」を求められているのならば、まずはその「理想的な結果」であるところの「目標地点」を、すべての基準に置く必要があります。受験生にとっての「目標地点」とは、つまり「志望校/志望学部学科」ということになるわけですが、もちろん「過去問だけやっていれば受かる」というほど単純なものではありません。

しかし「目標地点」からの景色は、そこを目指す人間に多くの気づきを与えてくれます。つねにゴールへのイメージを持ち続け、そこを「やるべきこと」と「やらなくて良いこと」の選択基準とすること。途中で路線を修正する際にも、単に手元を直すのではなく、ゴールへの軌道を計算に入れた上で修正すること。

その「結果から逆算してすべての物事を決めていく」スタンスこそが「仕事」の基本であり、「受験」の基本でもあります。目の前の単語帳に飛びつく前に、まずはこのスタンスを頭に入れておいてください。

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